ホンダは先日の5日、08年限りでF1から撤退すると発表しました。
学生時代からホンダの大ファンであり、その原点でもあるF1からの撤退は私のとって非常に悲しいニュースです。

まだ免許もなく実家には車も無かった高校生当時、ナゼかF1の魅力にハマッてしまいました。
深夜の1時頃に放送されるF1中継を、小さなブラウン管テレビにイヤホンさして見ていたものでした。

当時はホンダF1の絶頂期と言っていい時代です。
日本ですらトヨタや日産にかなわない弱小の自動車メーカーが、世界最高峰の自動車レースで、フェラーリ等の有名チームを相手に、年間16戦中15勝を挙げるなんて夢のような話です。

F1でのホンダだけでなく、市販車でもホンダのデザインや車造りの思想は好きでした。
私が初めて買った車は勿論ホンダで、その後も7台ほど車を乗り換えていますが、そのうち4台がホンダ車です。

最近のホンダは世界市場を見ているため、市販車の造り自体は私の好みとは離れていっています。
特にマニュアル車が好きな私にとって、最近のホンダ車はほとんどがATしかなく寂しい思いをしていました。

ただ、私の好みとは離れる一方で、世界販売台数や売上高は過去最高を毎年更新してきました。
世界で勝負するなら、日本という小さなマーケットのマニアックなファンの声を聞いている暇がないのもしょうがないと思えるほど結果を出していました。

ところが昨年来の”大恐慌”。
GMやクライスラーが倒産の危機、業績好調だったトヨタまでが一転してリストラの嵐です。

ホンダファンの私には悲しい今回のニュースですが、このの決断は営利企業としては仕方の無い事でしょう。
現社長の福井さんは元々レース畑出身の方で、60歳になって自らF1マシンを運転出来るくらいのひとですから、まさに苦渋の決断かもしれません。

過去2回、ホンダはF1から撤退しています。
今回で3度目になりますが、またいつか世界を相手にその名を響かせてくれる事を期待します。

本田宗一郎さんの想いとともに。