東日本の大震災から二週間がたちました。
避難所ではまだまだ物資が不足しているようですが、道路や港といったインフラが少しずつ回復してきたようです。

しかし、相変わらず五里霧中に見えるのが福島第一原子力発電所。
関係者の必死、というよりは“決死”の努力ともいえる作業で、なんとか踏みとどまっているといった感じでしょうか。

未だに放射性物質は漏れ続けているようで、周辺地域への影響が顕在化してきました。
そんな中、すっかりテレビ等でお馴染みになってしまった、シーベルト、という単位。

つい忘れがちなのが、メディア発表におけるシーベルトは、基本的に“1時間当たり”という事です。
メディアの方々の連呼される“ただちに健康に影響はない”とは実に上手な言い回し・・・。

確かに1時間だけなら健康に影響ないでしょう。
が、もし二週間浴び続けるとどうなんでしょう。

1時間当たりではCT検査よりずっと少ないレベルでも、二週間もそのレベルの放射線にさらされていると、その数値の24時間×14日=336倍です。
まあ、ずっと屋外で放射線を浴び続けている人間は居ないでしょうから、人体に関してはまだ余裕があるかもしれません。

でも屋外の農作物や水源、自然の動植物は・・・。
いたずらに不安をあおってはいけませんが、原発関係の情報は何が正しいのか実に悩ましいものばかりです。

関係者の方々の命がけの努力に敬意を表するとともに、1分1秒でも早く放射能漏れに歯止めがかかる事を祈っています。