大きなニュースになりましたが、今日の午前、宝塚市役所で、市の職員とトラブルになっていた男性がいきなり市役所内で火炎瓶を投げるという事件がありました。
映像を見ると物凄い勢いで煙が出て市役所内部もかなりひどく燃えており、死者が出なかったのは本当に不幸中の幸いといえるくらいのレベルの放火事件です。

男は20年近くもの間固定資産税を滞納しており、市が通帳やマンションを差し押さえたことに腹を立てていたようです。
火炎瓶を準備して市役所に乗り込んできている事から、完全に確信犯な訳で、全くとんでもない人としか言いようがありません。

しかもこの人の場合、銀行には200万円も預金があったそうなので、払えなかったというよりは、ゴネて払っていなかったような気配さえあります。
報道によると、18年前にマンション購入した直後から固定資産税を支払っていなかったようで、マンション自体も10年前には差し押さえられていたようですが、結局そのまま滞納し続けていたようです。

この男が無茶苦茶な人間で非難されるべきは当然なのですが、ここまで滞納するに至った事に対する行政側の対応も問題に思います。
多くの真面目に毎年払っている人からすれば、20年近くも固定資産税を滞納しながら、そのマンションで普通に生活していたなんて聞くと、行政はいったい何をしていたんだろうと思ってしまいます。

かなりやっかいな相手だったとは思いますが、毅然とした態度で、滞納のもっと早い段階からきっちり対応をしていれば、こんなに酷い結末にもならなかった気がします。