先日の発表によると、2007年度の日本の公的年金資金の運用損失が5.8兆円(運用利回りはマイナス6.41%)になるそうです。
5.8兆円の損失!!!

いやいや、数字が大きすぎて何がなんだか・・・。
昨年度はサブプライム問題等で世界的に株式等が大幅に下落しましたので、ある程度の損失は仕方の無い事なのかもしれません。

世界を見ても各国の年金資金が多くの損失を出しており、10%を超える損失の国もあるようです。
ただ日本の年金資金は、ローリスクローリターンを基本としていたはずです。

運用による儲けが少ないのは安全性を重視してるから、といつも言い訳をしてきました。
確かに10%を超える損失を出している国に比べればマシですが、6.41%のマイナスはローリスクとは言えません。

何も考えずに国債でも買ってりゃ1%位のプラスにはなる訳ですから、今回の結果は責められても仕方ありませんね。
最近では、日本の年金資金の運用方法についての見直し議論が盛んです。

諸外国の政府系ファンドのように積極的に海外投資等を行って、もう少し運用成績を上げられないかと言う意見があります。
ハイリスクハイリターンの運用では、万が一年金資金が大損したら大変だ!と言う意見も多いようですが、どうせ6%以上も損をするなら多少はリスクを試みても良い気がします。

何事も極端に偏るのはマズイですが、150兆円もある年金資金ですから、その運用はいろいろな角度から検討して頂きたいです。
また、話は直接結びつきませんが5.8兆円と言えば消費税2~3%分に相当します。

もし逆に上手く運用してくれれば、”年金の為に消費税を上げる”と言う政治家の言い訳も聞こえなくなるかもしれません。