野田首相は16日、福島第1原子力発電所について
「原子炉が冷温停止状態に達し、発電所の事故そのものは収束に至ったと判断される。事故収束に向けた道筋のステップ2が完了した」
と宣言しました。

事故そのものは収束に至ったって・・・。
至ってないでしょ・・・。

まあ“冷温停止”という言葉の定義をどうのこうの言っても仕方ないですけど。
“とりあえず格納容器の底部はなんとか冷やせてます”くらいな話でしょう。

実際、放射能が高すぎて人は近づけないし、計測機器も壊れまくっていて、格納容器周辺がどうなってるのかは誰もきちんと把握できる環境にはまだなっていない訳で。
先月の発表でも、1号機では核燃料が全部溶け落ち、圧力容器の底を抜け、格納容器の底の2.6メートルもあるコンクリートを溶かしあと37センチしか残っていない“かもしれない・・・”なんて言ってる状況で。

こんだけ分からない事だらけの状況にあって、総理大臣が収束宣言って、どうなんでしょうねえ。
就任以来、超安全運転に八方美人戦略で無難に時間を過ごしてきた感じの野田さんですが、そろそろ怪しくなって、空気が読めなくなってきた気配がします。