今週、土地価格の指標の一つである地価公示が発表されました。
商業地は、全国平均でほぼ下げどまっており、三大都市圏に限れば、二年連続の上昇となっております。

土地価格ははっきりと上昇へ向かっているようですが、私が気になったのは、その上昇具合です。
三大都市圏では二年連続上昇と言いながら、住宅地で0.4%、商業地で1.8%程度です。

最近の不動産市況の噂を聞いていると、その何倍かくらいの勢いで不動産価格が上がってるイメージでしたが、公示価格的にはこんなもんなんですね。
勿論場所によっては相当上がってると思いますが、株価が一年で数十%も上昇している現在の状況と比較すると、ビックリするくらい控え目です。

バブルの頃は、不動産といえども一年で何割も上昇していたイメージがあるので、アベノミクスで浮かれモードの中、この土地の上がり具合のもたつきは、何だか気になります。
人口減少へ向かっていく中、そもそも日本の土地の価格は、一部都心を除けば上がりようがないということなんでしょうか。

別に不動産バブルがまたきてほしい訳ではないですが、日銀の物価上昇目標2%にも遠く及ばない上昇率を見ると、ホンマに景気は回復してるんかいな?と思わずにはいられません。