9月に尖閣諸島沖で起きた、中国漁船と海上保安庁の巡視船との衝突事故。
その様子を収めたとされる動画が、昨日ネットの動画投稿サイトに投稿されました。

まだ公式に“本物”と認められた訳ではありませんが、実際に本物のビデオを見た国会議員もかなり“本物”っぽいと語っています。
国家機密レベルとも言えるビデオが、簡単にネットに流出してしまったというのは情報管理、危機管理の面で大問題です。

なのですが・・・、
実際にユーチューブ(http://www.youtube.com/)でその映像を見ると、そんな情報漏洩の問題なんてどうでも良くなってしまいました。

青い色した中国漁船・・・、完全に、思いっきり、わざと、自分から衝突してきております。
衝突は2回(別の2隻)起きていますが、特に1回目は明らかに故意に見えます。

完全に停船している中国漁船の船首を日本の巡視船がゆっくり通り過ぎた後、おもむろに漁船はエンジンをかけ、通り過ぎた日本の巡視船の斜め後へ突っ込んできています。
逃げるならそのまま反対方向へ行けばいいだけの話で、前に進んでいる日本の巡視船の斜め後方からぶつかるなんて、完全に故意でケンカを売ってきています。

ぶつかる直前に、ビデオ撮影者が“本船に船首を向けて挑発的です”とコメントした後に衝突しており、ビデオを見る限り疑いようがないです。
領海侵犯があったとしても、何度も警告や併走を続けた上での、最終的な強硬手段が国際的には当たり前でしょう。

いくら双方が領有権を主張しているとはいえ、海上で何の警告もなしに体当たりしてくるなんて無茶苦茶です。
もしこれが本物のビデオだとしたら、なんで政府は事件後すぐにさっさと世界に公開しなかったんでしょう?

経済上の問題や二国間の関係をどうのこうの言っているレベルの当たり方ではないです。
実際にぶつけられた海上保安庁の乗組員もたまったもんじゃないでしょう。

政府がなかなか公開しないので、てっきり“微妙な衝突の仕方”で、“民間の漁船”相手に日本の“巡視船”が“やりすぎた”のかと思っていました。
ま、すべて、このビデオが“本物”だったら・・・、のお話ですが。

朝日新聞のサイトに分かりやすい画像と記事がありましたので参考まで。
http://www.asahi.com/national/update/1105/OSK201011040181.html?ref=recc