4月1日から始まった後期高齢者医療制度。
制度開始前からいろいろ議論がありましたが、その実施に当たってミスが多発しており、批判の声が増大しているようです。

この制度、簡単に言えば、75歳以上の高齢者の方々の毎月の健康保険料の負担や自己負担を増やし、さらにその保険料を年金から天引きすると言うもの。
(負担が従来と同程度のケースもあります)

当面の緩和措置や減免措置いろいろありますが、従来は家族の扶養に入っていたおかげで健康保険料がゼロだった高齢者の方まで、毎月いくらかの保険料を取られるのが大きな変更点です。
高齢化の急激な進行のおかげで日本の老人医療費は膨大になっていましたから、何か手を打たなくてはいけない状況だったのは事実でしょう。

結局、高齢者本人に負担を求めた今回の法律改正が、果たして最善の策だったのかどうかは議論の分かれるところです。
ただ、もう少し制度変更をスムースに出来なかったんですかねえ。
大阪府のケースで言うと、74万人の対象者のうち1万5千人近くに新しい保険証が届いていないとか。

また宝塚市等では、本来3割負担の人に間違って1割負担と記載された保険証が届いていたり。
当面の軽減措置が複雑で処理が間に合わず、市町村によっては4月からの年金天引きをあきらめて、9月からにするアリサマ。

福田総理が実施直前になって、”名前が悪い”と”長寿医療制度”に突然名称変更したのも少なからず混乱に拍車をかけたかも。
問題なのは名前じゃないでしょ?しっかりしてよ福田ちゃん。

さて、今の30代の我々が貰える”かもしれない”毎月の基礎年金は満額で6万6千円程度。
物価水準にもよりますが、私のような自営業はそれっぽっちしか貰えません。

75歳を過ぎて、そこからさらに数千円の保険料が天引きされるんですかねえ。
いやいや、年金納めるのがますますイヤになってきた・・・。