2009年夏の暑くて長い衆議院選挙が終わりました。
結果は民主党が300議席を超える圧勝で、ついに自民党からの政権交代が実現です。

ただ今回の結果は、民主党が積極的に支持されたというのではなく、
“自民党はもうアカン、一回誰か違うモンにやらせてみよか”
という消極的な選択であった事は、恐らく民主党自身も理解しているハズ。(多分・・・)

個人的には、4年前の衆議院選挙での自民党の圧勝も、国民の意識は今回とそう違っていなかったように感じています。
当時も、郵政民営化等の小泉政権の政策が積極的に支持されたというよりは、
“古い体質の自民党はもうアカン、かといって野党は不安やから、古い自民党を中からぶっ壊してくれそうな小泉ちゃんを支持しとこ”

という、“現状への不満”と“変革への期待”が極端な結果に結びついたにすぎないように思います。
ところがその後の自民党は、衆議院での圧倒的な多数に慢心したのか、国民の現状に対する不満と変革への期待を吸収しきれませんでした。

国民が本当に望んでいるのは、
高速道路の無料化や児童手当の引き上げといった個別の政策の実現もさることながら、

疲弊しきってしまった戦後の古い体質の政治や国家制度を一回チェンジしてくれ、
という事なんだろうと思います。

民主党は、議席数に慢心する事なく謙虚に政策を実行していって欲しいですね。
たった4年で議席数が与野党で正反対になってしまった事は、“逆もまた有り”でございます。