先日、阪急電鉄の甲陽園線の事故について書きました。
その際に、その阪神間にあるまじき”ローカル線”な雰囲気についても触れました。

が・・・。
西宮にはさらにその上をいく、”ローカル線”があります。

それは阪神電鉄の武庫川駅から南に伸びる”阪神武庫川線”。
生まれも育ちも西宮の私ですが、今日、仕事の都合で初めて(記憶のかぎり多分)乗りました。

甲陽園線に匹敵するくらいの”ローカル感”であることは前々から知っておりましたが。
実際に乗ってみますと、その味わい深さ(???)は想像以上。

阪神本線である武庫川駅から、武庫川沿いを実に狭そうに南に伸びている単線。
尼崎の公害訴訟でも有名な国道43号線と阪神高速道路の下を、申し訳なさそうにくぐっていきます。

車両はたったの2両。駅の数は4駅。
この点は甲陽園線のほうが3駅で勝って(!)います。

しかし、甲陽園線が完封負け(?)するのが、無人駅の存在。
え!?西宮市内に無人駅なんかあるんかいな!?

この辺って、全国的に有名な甲子園球場のすぐそばなんですよ!
すぐ隣の尼崎市で公害訴訟が起こされてるほど交通量の多い国道43号線の下をくぐってるんですよ!

いやいや、前も言いましたけど、西宮市は人口50万人に迫ろうとする中核市で・・・。
なんてウンチクがむなしく響くほど、そのローカル感は笑えます。

武庫川駅から一駅先の鳴尾東という駅で降りたんですが。
誰もいない。改札も無い。モチロン売店もない。

なのに、、、最新式のICカード乗車券(PITAPA)用のタッチする機械(なんと呼べばいいのか・・・)がぽつんとたたずんでいます。
思いっきりローカルな無人駅なのに、近代的なICカード乗車券で”ピッ”とワンタッチで颯爽と通り抜ける私。

笑える。思いっきり。なんじゃこりゃ。
新しいんだか古いんだか意味不明です。

でも、実に味わい深い、阪神武庫川線。
山の手のローカル甲陽園線、海の手のローカル武庫川線。

実に味わい深い、西宮でございました。