三重県の鈴鹿税務署が臨時会場で行っている確定申告書の受付で、”パソコンでの申告書作成を強制された”などの苦情が殺到したそうです。
しかも、確定申告とは直接関係のない鈴鹿市役所に3日間で約50件の苦情が寄せられていたとか。

税務署としては、今後の電子申告の普及のためにも、まずはパソコンで申告書を作成する事になれて頂こうという意図だったんでしょう。
その志は良いのですが、”パソコンでしか受け付けない!”とまで言っていたようで、そりゃ来場者は戸惑いますよねえ。

”便利なんだからこれ使え!”とか、”5000円税金安くするからこれ使え!”じゃあ、今まで紙の申告書に慣れた国民にはそっぽを向かれます。
”人件費の抑制、省力化の為になんとか協力して下さい”と税務署が言えば、一般の来場者の方の気分も違ったんでしょうに。

このブログでは何度となく電子申告の使いにくさを書いています(単なる悪口?)が、実は電子申を進めて行く事自体は私も大賛成です。
紙による申告にくらべて圧倒的に効率的ですし、電子申告を進めることで国税庁の人件費がどんどん安くなる事は目に見えています。

国税庁に限らず、いろんな行政手続きは出来るだけ電子化して余計な人件費は抑制し、赤字まみれの財政を何とかして欲しいというのが本音です。
でもその為には、なんといっても”国民に協力して頂く”と言う謙虚な姿勢が行政側に必要でしょう。

私もこの時期は、地元西宮での確定申告相談会のお手伝いをさせて頂きますが、来場される方の立場に立って対応していかなければなあと改めて思った記事でした。