創業したての若い社長さんから、“交際費はどのくらい使って良いですか?”という質問をよく頂きます。“営業上必要である事がきちんと説明できるものなら、いくらでもかまいません”とお答えしておりますが・・・。

あまりにも多額の交際費を使っていますと、決算書の書類上でも何かと目立ちます。
やはり世の中の平均というか目安の金額は気になるところです。

そこで、国税庁が毎年発表しております“会社標本調査”というものが、ひとつの目安になります。
これは、全国約260万社の法人の申告データを集計したものです。

この中に、交際費等の状況を集計したものがあります。
平成22年3月に発表になった直近の数字は以下の通りです。

会社の一年分の交際費の平均
資本金1千万円未満の会社 ・・・499千円
資本金1千万円以上5千万円未満の会社  ・・・1,221千円
資本金5千万円以上1億円以下の会社 ・・・3,786千円
資本金1億円超 10億円未満の会社 ・・・12,758千円
資本金10億円超の会社       ・・・103,579千円
小さな会社の場合、年間の交際費は50万円程度が平均のようです。

これは交際費の金額そもものですが、営業収入(売上)10万円当たりの数字も発表されております。
つまり、10万円の売上を上げるのに交際費をいくら使ったかの割合で、税務署的にはこちらの数字のほうを気にするかもしれません。

資本金1千万円未満の会社 ・・・631円
資本金1千万円以上5千万円未満の会社 ・・・363円
資本金5千万円以上1億円以下の会社  ・・・160円
以下略

小さな会社の場合、総売上高の0.6%程度の交際費が平均といったところでしょうか。
具体的には、会社の売上高が1千万円なら6万円、5千万円なら30万円程度です。

これはあくまでも平均ですし、往々にして、小さな会社ほど交際費の比率は高くなるように思います。
さて、皆さんの会社の交際費はいかがでしょうか???

以下、このブログ内容のレポートPDFです。
交際費レポートPDF

興味のある方は国税庁のホームページをご覧ください。
業種別のデータもありますので、参考になるかもしれません。
http://www.nta.go.jp/kohyo/tokei/kokuzeicho/kaishahyohon2008/kaisya.htm