我々の業界では、ぼちぼち確定申告の足音が聞こえてきました。
個人のお客様と話をしていても、段々”煮詰まってきた”感じです。

そんな中、今年も国税庁は、”もてる全精力をつぎこんでいるかも?”というくらいの全力投球でe-Tax 推進キャンペーン中です。
まだ申告時期の一ヶ月前ですが、例年にも増して気合入りまくり。

なんでも、”行政手続き電子化の達成率”のノルマが厳しいようで、目標達成へむけて頑張ってるようです。
ノルマには無縁と思われていた国家公務員の方々も、なかなか厳しい世の中ですな。

そこで課題になるのが、電子化された手続きの”使い勝手の良さ”です。
便利になるはずの電子化が、”こんなんやったら直接窓口行った方がマシや!!!”では意味ないですから。

で、昨年までの電子申告は・・・。個人的には、まだまだな感じ。
今年は・・・。うむむ、あんまり進歩ないかも。

と、例年のように批判ばかりでは、頑張ってる国税庁に申し訳ないんですが。
唯一(!)毎年大きく進化してきているのが、国税庁のホームページの”確定申告作成コーナー”。

去年までも結構使い勝手は良かったのですが、さらに進化し、ソフトも軽くなり、かなりグッドでございます。
プロの税理士として毎年”確定申告ソフト”を買っているのですが、これで十分なんじゃないの?ってくらいのレベルになってる気がします。

この作成コーナーでは、作成した申告書の印刷が行えますので、プリントアウトしてそのまま税務署へ持って行けます。
しかもデータの保存が出来るので、来年以降の申告や期限内の修正等についてもかなり利便性が上がってきてます。

一般のサラリーマンの方の還付申告であれば、気軽にこのコーナーで申告書を作成し、あとは返信用封筒をつけて税務署へ郵送するのが一番簡単かもしれません。
ま、本来は郵送ではなく、電子データを電送申告してもらうのが最終目標なんでしょうけど。

やはりあとは、一番ネックになっている本人確認用のICカードの廃止ですね。
電子申告するのに、有料でICカード調達して、カードリーダー買って、ってのは面倒くさすぎ。

そこさえもっと簡略化すれば、個人の確定申告はほとんど電子申告で済んでしまう世の中になるかも。
なんとかなりませんかねえ、麻生さん。