ねじれ国会の”おかげ様”で、ガソリン税の暫定税率が一旦期限切れになりました。
早いガソリンスタンドでは、4月1日から25円程度の値下げに踏み切ったようです。

車に乗る一般消費者である私の立場から言えば、非常にありがたいお話です。
世界的な原油価格の高騰でガソリンの値段は上がる一方でしたから、25円は非常に大きいと言えます。

今回の期限切れの件について、テレビや新聞等のメディアは、”政治のせいで国民生活に混乱を巻き起こしてケシカラン!”みたいなニュアンスが多いですね。
でも、少なくとも私の周囲では”混乱”なんてこれっぽっちもなく、ガソリンが値下がりして喜んでる人ばかり。

確かにずるずると期限切れになるのではなく、きちんと期限までに話し合いで結論を出すべきでした。
そのせいで、中小零細のガソリンスタンドはぎりぎりまで混乱したかもしれません。

3月までの在庫のガソリンについても、税金を引き下げる等の救済法案を立法すべきでしょう。
しかし大多数の国民は、単純にガソリン価格が下がって喜んでいるだけではないでしょうか?

国民みんながそんなに”混乱”したんでしょうか?
そもそも”暫定”税率なんですから、期限がくれば元に戻るのは当然。

”暫定”なのに、何も議論する事なく何十年も続いてきた事がおかしい。
”暫定”がまだ本当に必要かどうか、今回初めてきちんと議論したのは実に結構なお話です。

今まで”美味しい税金”で無駄な道路を作って儲かっていた土建業者や、その土建業者のおかげで当選していた知事や議員の”混乱”っぷりは仕方のない事です。
国から”美味しい税金”が今まで通り貰えると思って、安易に予算を組んでいた地方自治体の”混乱”っぷりは悲しい事です。

政治家も世論を読めてない人が多いようですが、メディアも正論や綺麗事を垂れ流すばかりで、空気の読めない”KY”な報道になっているような気がします。
ねじれ国会と言うとイメージが悪いですが、個人的には、今までの一党”独裁”みたいに、与党の好き勝手し放題よりはずっとマシだと思います。

逆に参議院の存在意義が高まり、二院制のチェックアンドバランスが効いて緊張感のある議論が出来てるんじゃないかと。
まあ欲を言えば、ずるずると”期限切れ”になったり日銀総裁が空席になったりせず、きちんと期限までに話し合いで結論を出せるようにすべきでしょうが・・・。