本日、今年度の税理士試験の合格発表がありました。
今年の合格者数は795名、このところずっと千人を割り込んでいますが、昨年よりは少し増えたようです。

実はここ数年、受験者数もかなりの勢いで減っていて、私が受験していた15年ほど前は毎年5万人くらいが受験していましたが、今は3万人余りになっています。
これは税理士試験に限った話ではなく、他の国家資格も軒並み受験者数が減っていっています。

少子化の影響で受験する若者の絶対数が減っているというのもありますが、我々の業界を含め、専門知識を売り物(?)にする職業は、AI(人工知能)にとって替わられてしまう!、という悲観的な見方も結構あるのかもしれません。
でも、私が受験しだした20年ほど前も、パソコンやインターネットの普及で、税務や会計の専門知識はネットで誰でも簡単に手に入れられるようになるから、税理士なんて食えなくなる!、という論調はありました。

しかし実際税理士になって独立して10数年の私の実感ですが、パソコンやインターネットの恩恵を一番受けているのは、実は税理士や弁護士といった専門職ではないかと思います。
パソコンやネットが無かったら、私なんて間違いなく食べれてないです。
パソコンとネット環境があれば、一人でもすぐに独立開業できるなんて、30年前の税理士には考えられなかった事です。

そう考えると、AIの普及で奪われる職業なんていわれますが、少なくとも今後の十数年くらいは、むしろAIのおかげで専門家こそ一番恩恵を受ける職業ではないかと。
AIを駆使するのって、それはそれである程度の知識や経験が必要そうですから。
(20年以上経ったら、本気でヤバイかもしれませんけど・・・)

ま、本日こういった記事を書いてみたのも、

若い人、希望を持って、まずはチャレンジしてみよう!

今回ダメだった人、チャレンジし続ければ、いつか必ず合格できるさ!!

めでたく合格した人、AIにとって替わられるような時代が来ても、こんな面倒くさい試験に合格した人は、どうとでも生きていけるさ!!!

という事を言いたかったからであります。