国税庁の発表によると、08年度に税務申告した全国の法人約280万5000社の所得総額が、前年度から20兆8370億円(35.4%)減り、37兆9874億円だったそうです。
データが残る67年以降最大の下落幅で、57兆円の所得がが37兆円にまで減ってしまったと聞くと驚きますね。

ちなみに、これまで下落幅が最大だったのは、第1次石油ショックの影響を受けて18.2%減った75年度で、08年度はこのほぼ2倍です。
過去最大の下落は分かるとしても、今までのワースト記録の2倍もの下落率と聞くと、改めて100年に一度の不景気という言葉を思い出させます。

この状況の中、黒字申告した法人の割合も初めて3割を下回り29.1%(約81万6000社)となったとのこと。
ここ数年、黒字の会社なんて3割くらいしかないと言われていましたが、その3割も割り込んでしまった訳です。

当然ながら法人税の税収も5兆円近く減り、10兆円の大台を割り込みました。
このように税収の落ち込む勢いが過去最大になろうかという中、各省庁は過去最大規模の90兆円を超えるほどの予算を要求しています。

本当にこの国の財政はどうなってしまうのか不安になりますね。
ムダを節約すれば10兆円や15兆円はすぐ出てくる、などと選挙前に民主党は言っていましたが、どう節約したらこんな予算の要求が出来るんだか・・・。

鳩山首相の連呼する“友愛”の精神論だけでは限界なんでしょうかねえ。