先週の土曜日、民主党の小沢一郎幹事長が、資金管理団体の政治資金規正法違反事件で東京地検特捜部の事情聴取を受けました。
小沢幹事長は、4時間半にわたる事情聴取後に記者会見し、「一切不正の金は受け取っていません」と改めて関与を全面否定しました。

さて、この騒動、真実はよく分かりません。
良く分かりませんが、個人的に凄く気になるのが、メディアに流れてくる情報の出所です。

検察しか知り得ないような、逮捕された秘書等の事情聴取の内容までが事細かく報道されています。
日本の報道機関の情報収集能力がどんなに優れていようとも、逮捕された人間の供述内容が報道されてしまうのはどう考えてもおかしいと思います。

公務員には当然、守秘義務があります。
まして、人の人生を左右するような検察の取調べは相当重い守秘義務があるはずです。

なのに、“関係者によると、このように供述している模様”といった報道がしょっちゅうあります。
そのたんびに、“関係者”って誰やねん!と思わず突っ込みたくなります。

報道の鉄則で、情報源は明かさないというのが建前なんでしょう。
でも、シロウト目には、検察内部から情報が意図的にリークされているように見えます。

小沢さんを擁護する気はまったくありません。
今回の件も、個人的には、なんだか悪いことしてそうな気がしています。

それだけに、東京地検特捜部には、正々堂々と法律で勝負して頂きたい。
田舎の警察で情報が漏れるのは仕方ないかもしれませんが、“正義の味方”東京地検特捜部からリークがあったかもしれないと噂されるだけでも悲しい話です。

一国民として、東京地検特捜部だけは、正義の味方のウルトラマンであって欲しいと本当に心から思います。