北京オリンピックを前に、水泳の競泳用水着が話題です。
イギリスのスピード社が開発した”レーザーレーサー”という水着が、”全然違う”くらい早く泳げる水着らしいです。

こういう”夢の新素材!”とかいう新商品は、メーカーの販売戦略とかオリンピック前の神経戦みたいなもんで、誇大広告的な場合が多いと思うのですが、このスピード社の水着はどうやら本物(?)のようで。
現実に、今年の2月中旬に発売以降、37の世界新記録のうち35がスピード社の水着使用によるものとか。

試着した日本代表選手のコメントを聞いても、明らかに”違う”ようです。
技術的な事は分かりませんが、国際水連(FINA)が今のところ”違反無し”とお墨付きを与えていますので、”夢の水着”がオリンピックで活躍するのは間違い無さそうですね。

ただ困った事に、日本選手は現在の契約上、オリンピックではミズノ、アシックス、デサントの水着しか着れません。
本来はこのような技術開発が得意だった日本のメーカーですが、オリンピックまでの残りわずかで追いつくのは至難の業かも・・・。

オリンピック競技に限らず、スポーツにおいて用具の優劣が結果を左右するのは現実ですが。
ここまで明らか圧倒的に優れているとなると、競技の公平性という点で微妙な感じですねえ。

選手にも頑張って欲しいですが、日本のメーカーにも”技術立国ニッポン”の底力を見せて欲しいと切に願います。