また新潟方面で地震です。
台風が去ってほっと一息の連休最終日に、さらに天災による大きな被害のニュースが報道されて暗い気持ちになります。

今回の地震では、柏崎の原発の火災映像が繰り返し流されました。
原子力発電所から黒い煙が上がっている映像は、非常にショッキングです。

原油価格の高騰で、世界的に原子力発電の需要が高まる中、原発の安全性について改めて考えさせられます。
幸い原子炉自体の損傷ではなく、それほど大きな放射能もれは無い様ですので一安心ですが、”原発設計での想定以上のゆれ”という話を聞くと恐ろしくなります。

今回の地震が人類始まって以来の最大最強の地震ではなかったハズですから、その程度のゆれは想定して原子力発電所は設計して欲しいものです。
想定外と言えば、原子力発電所で地震と火災が同時に起こる事も想定していなかったそうで。

火災訓練はしていたものの、地震で消防署へ電話が殺到したため消防への連絡が遅れたり、通信網が破損等したため内部連絡もうまくいかず、”訓練どおり”事が運ばなかったようです。
さらに驚く想定外は、放射能に汚染された水が外部にまで漏れてしまった事。

使用済みの核燃料のプールの水が、地震の揺れで波打ってプールからあふれてしまい、排水溝を伝わって海にまで流れ出したとか。
実害は無い放射能レベルらしいですが、”あふれちゃいました”では済まないですよね。

構造的な事はわかりませんが、”フタしといたら?”と言いたい。
原子炉のコンクリートの壁は、ジェット戦闘機がぶつかっても大丈夫なくらい頑丈に設計していると聞いた事があります。

ジェット機がぶつかるくらいの事を想定するなら、近所でこのクラスの地震がおこる事も想定出来るだろうに。
少なくとも日本では、テロリストがジェット機で突入するより、大地震が近所で起こるほうが多いでしょ。