ついに鳩山内閣が発足しました。
大臣達の顔ぶれを見ますと、特に大きなサプライズも無く、ふ~ん、と言った感じですが、各種世論調査では支持率が軒並み70%を超える大人気。

内閣発足時は国民の期待感もあって高く始まる事が通常ですが、小泉内閣発足時に次ぐ歴代2位の高支持率とか。
この高支持率が、今後どのように変化してゆくのでしょうねえ。

ちょっと個人的に心配なのは、亀井金融担当大臣・・・。
警察畑出身のこのオジサンに、金融担当相が本当に務まるのかどうか・・・。

就任後の会見での発言を聴いていて、“借金の返済を一律で3年間は猶予しろ”と国が民間銀行に対して言うなんて無茶苦茶な気がします。
銀行業は確かに公的な性格が強いですから、国からの一定の規制も止むを得ませんが、ここまでゴリ押しされたら、日本の銀行はすべて国有銀行みたいなもんです。

また実際に実施されたとしたら、既存の借入分は当面の資金繰りが楽になるかもしれませんが、逆に追加の融資は必要以上に厳しくなる事が予測されます。
目先が多少楽になっても追加の借り入れが出来なくなってしまえば、結局、企業にとっては劇薬による一瞬の延命措置に終わるかもしれません。

返済猶予している間に、その会社が倒産したらその損は誰が負担するんでしょう。
国の命令に従って発生した損失だから、国が負担すべきと銀行は言うんじゃないでしょうか。

民間銀行に国が無茶言うのではなく、日本政策金融公庫や保証協会と言った公的機関のさらなる有効活用こそ考えるべきだと思うんですがねえ。
中小零細企業を助けるヒーロー気取りなのはいいけれど、本当にこんな解決策で良いのかどうかよく吟味して頂きたいです。