北海道の山中で行方不明になっていた男児が、ほぼ一週間ぶりに無事発見されました。
大捜索にもかかわらずなかなか発見できず、連日気になっておられた方々も多かったのではないでしょうか。

まだ夜間は寒い北海道で雨も多く降っておりましたので、今回のような“空き家に自ら潜んでいる”パターンは、唯一、そしておそらく、一番ほっと出来る結末のように思います。
ほぼ一週間、水だけで過ごしたにしては元気だそうですが、恐らく今後は、体よりも心のケアが大切でしょうね。
(飢え死にしそうなレベルなのに、自ら出てこれなかった子供のメンタルは相当厳しいように思います)

今回の事件で多く語られたのが、山中に置き去りにしたお父さんの行為が、“しつけ”なのか“虐待”なのかという話です。
私もこのお父さんと年代が近く、小3の娘と幼稚園の息子がおり、いろいろ振り返って考えさせられました。

遊びに行った出先で子供が言う事を聞かず、“もう置いていくぞ!!!”、と怒鳴った経験、結構あります・・・。
怒鳴ったあげく、スタスタ先に行ってしまう事、結構あります・・・。

子供に対して感情的に怒るのは“しつけ”ではないのでしょうが、我が子だからこそつい本気で腹が立って、感情的に怒鳴る事、ありますね。
あと、若い頃は絶対言わないと誓ったはずの言い訳、“俺が子供の頃は、このくらい当たり前や!”、つい言っちゃうんですよね。

5月の北海道の山中に夕方置き去りにする、というのはちょっとヒドイとしても、今回の事件に近い状況は、結構どの家庭でも起こり得る話のように思います。
このお父さんが、怒りの感情にまかせて置き去りにしたのかどうかは分かりませんが、個人的には、人間だから感情に流されて怒る事もある、という自分を許容しつつ、怒りを吐き出した後は、親としての自分をすぐに取り戻せる冷静さを養わねば、と思った事件でした。