先週のニュースですが、会計検査院が26府県と2政令指定都の経理状況を調べたところ、全自治体で総額25億円を超える不正経理を指摘されていたというものがありました。
金額の多さにもあきれますが、“調査した全ての自治体が不正経理をしていた”という事実は悲しくなります。

地方自治体の不正経理で伝統的なもの(!)は、“預け”と“差し替え”と呼ばれるものだそうです。
“預け”とは、出入りの業者に対して、物品が納められてもいないのに納入されたことにして代金を支払い、業者の手元に資金をプールしておく手口。

簡単に言えば、何も買ってもいないのにお金だけ先に業者に払って領収書を貰い、必要経費にしてしまうようなもんです。
そして翌年度以降には、その支払ってプールしておいた資金を自分達の好き勝手に使うと言う話。

さすがに“私的流用”はなく、そのプールしておいたお金で“公務に必要な物品を購入する”のだそうですが、何に使ったか証拠もないし、事実上“裏金”ですから立派な犯罪でしょう。
普通は、買ってもいないのにお金振込んで後から自由に使うなんてありえないです。

でも、長年の出入りの業者との癒着で、お互いに持ちつ持たれつの関係が出来上がっていくんでしょうね。
“差し替え”とは、予算請求や公的な契約等の段階で決められた購入すべき物品とはまったく別の物品を納入させるもの。

例えば、“コピー用紙買った事にしておいて”と言ってニセの納品書を出入り業者にきらせ、実際は自分達の欲しいマッサージチェアをこっそり納品させるという話。
これらのやり口は、補助金や予算が余ってしまった際に、使い切ったように見せかける為だけの伝統的な“方便”かもしれません。

しかし、民間企業がこんな事をすれば、税務署に重加算税を課され、ひどい場合は刑事告発されるでしょう。
また、これらのやり口で作られた裏金が、公務員同士の飲み会や娯楽商品の購入に使われていたという報道も過去にありました。

しかもいつまでたっても無くなりません。
橋下知事や東国原知事が地方分権を叫んでいますが、こういう報道を見るたびに思います、

“借金増やしてばかりの国も信用できないが、財政難で大変と言い張る一方で裏金造りに精を出す地方も信用できへん”と。