今月、大阪にある顧問先の会社の申告をしていて驚いた事があります。
大阪府と大阪市の税金の申告書を、同じ場所で提出出来るようになっていたのです。

一般の方にはあまり縁のない話ですが、法人の税金の申告書は、税務署と都道府県と市町村の3ヵ所にそれぞれ別々に提出する必要があります。
例えば大阪の場合、大阪市の分は本町の市税事務所へ提出し、大阪府の分は谷町4丁目の府税事務所へ提出し、国の分は天満橋の東税務署へ提出する、といった具合です。

“なんで似たような内容の書類を、わざわざ3ヵ所も別々の場所に提出せなアカンねん?”、
というのは、私がこの業界に入った頃からの疑問(不満?)でした。

それがこの4月から、大阪府と大阪市は谷町4丁目の府税事務所で一括して受け付けてくれるようになっていました。
まあこれだけだと、申告の手間がちょっと省けるようになって良かったね、くらいの話なのですが、こういう行政の無駄な話は、分野を問わず非常に沢山あります。

それに対して国民の税金が思いっきり浪費され、結局消費税をあげないと回らない国になっています。
税金の申告書なんて、税務署へ一旦提出したら、必要部分をそのまま都道府県や市町村へデータで送ってくれれば良いだけの話です。

現に、個人の確定申告は、税務署へ提出したら、そのデータを市町村や都道府県へ送るシステムになっている訳で、法人の場合だけ出来ないハズがありません。
たったそれだけのことで、各機関の人員や施設費用が大きく節約できるはずです。

税金を上げるのは、こういった行政の無駄を徹底的に省く努力をしてからにして欲しいです。
大阪都構想を賛美するつもりはありませんが、今回のちょっとした件も橋下さんのおかげなのかな???と思いつつ、大袈裟な言い方ですが、ほんの少しだけ大阪が良い方へ進んでいる気がしました。