先日、法制審議会の部会は、民法が20歳と定めている成人年齢を18歳に引き下げるのが適当だとする最終報告書を公表しました。
この報告書に関しては、かなり賛否両論意見が分かれているようです。

成人年齢の引き下げは300以上の法律に影響が及ぶそうで、今後もそう簡単には最終結論が出ないでしょうね。
しかしながら、なんで今、この時期に、成人年齢の引き下げが議論されてるんでしょう?

正直なところ、当事者である18歳前後の若者の大多数は、ふ~ん、お酒やタバコが早くOKになるならありがたいや、くらいの興味しかないように思います。
投票権?別に・・・、という程度かも・・・。

学生運動が盛んな時代に、“私達にも国民としての権利を早くください、勿論、義務も果たします”と声をあげて大人たちに訴え、それで勝ち取った成人年齢の引き下げなら意義はありますが。
現状の20歳成人という制度で、特に不満不都合のない若者が大多数のように感じるのは私だけでしょうか。

そもそもこの成人年齢の引き下げの議論は、一昨年に成立した国民投票法案が原因です。
その法律で、投票権を18歳以上と定めてしまい(?)、“成人年齢を見直せ”なんて話が出てきてしまったようです。

確かに少年法の処罰年齢の問題等は従来からありましたが、成人年齢そのものについては国民の中でも大して議論が熟成されていたようには思えません。
裁判員制度もそうですが、どうも一部の人々の考え方や意向でフライング気味に法律が先走り、国民にしてみれば“なんで今?わざわざこのタイミングで?”って話が結構多いように思います。