前回、競馬にからむ税務訴訟の判決について書きましたが、その判決が出た週に、競馬のお祭りである日本ダービーが開催されました。
裁判所がタイミングを合わせたわけでもないでしょうが、いつもより注目が集まったせいか前年に比べて売上も上がったそうです。

で、勝ったのは武豊の騎乗するキズナという馬でした。
競馬を知らない方でも、武豊という名前はご存知の方が多いと思います。

実は、彼の騎乗成績は、ここ数年で一気に落ちてきていました。
全盛期には年間200勝以上していたのに、昨年は60勝にも届いていません。

その原因として、3年前レース中に落馬して大ケガを負った際の後遺症や、年齢が40歳を超えてきて体力や減量面でも厳しくなってきた、という話がよく言われています。
しかし競馬ファンの間でまことしやかに語られている噂として、日本の競馬産業の中でガリバー的な存在の某グループとの対立により有力馬に乗せてもらえなくなったという、なんともやりきれない話もあります。

現実は複雑に絡み合っているように思いますが、40歳を過ぎてから一気に落ち込んできている状況は事実であり、同世代(私が1歳年下)の私としては非常に寂しいものがありました。
それだけに今回の武豊のダービー勝利は、馬券に関係なく(!!!)、なんだか清々しい気分になれたレースでした。
全盛期の成績を取り戻すことはもう無理かもしれません。

でも、ベテランらしい渋い騎乗でこれからも競馬界を引っ張っていって欲しいです。

“やっぱり武やったな・・・”、

外れ馬券を握り締めて、競馬ファンが必ず言っていたキメ台詞。
10年後も言っていたいですね。