朝青龍が引退しました。
引退の発端となった暴行事件の事実関係は今ひとつはっきりしませんが、酔って知人とトラブルになり暴行に及んだ事は確かなようです。

経緯や状況はともかく、一般人へ暴行し骨折までさせた事が事実であるとすれば、引退も仕方のない話です。
今までも数々の問題行動を起こしてきた朝青龍ですので、相撲協会としても堪忍袋の緒が切れたんでしょう。

で、そんなトラブルメーカーな朝青龍。
私は結構好きでした。

無口で無愛想なステレオタイプの日本人力士や、
日本の伝統に慣れ親しんだフリをするのに一生懸命な外国人力士ばかりの中、

“俺は俺のスタイルで横綱を張る”といったプライドが見える姿勢が気に入っておりました。
素行不良のやんちゃ坊主でしたが、そんな破天荒なキャラクターを柔らかく包み込んでしまえるくらいの大らかさが、日本の伝統文化にあっても良かった気がします。

確かに、郷に入れば郷に従え、というのは正論なんですが。
25回の優勝を含め、数々の記録を塗り替えたほどの力士の最後としては、なんだか寂しい限りです。