数学者で京都大学名誉教授の森毅さんが、24日午後7時30分、敗血症性ショックのため亡くなられました。
森さんは昨年2月、自宅で調理中に胸や両腕などに大やけどを負い闘病生活を送られていたそうで、82歳でこの世を去られました。

私が初めて“森毅”という名前に出会ったのは、今から25年前の高校一年生の頃。
当時、数学の参考書として非常に人気のあった“青チャート”の著者(編者だったかな?)の名前のところに、“京都大学教授 森毅”とあったのが最初です。

京大のエライ先生の名前が、自分と同じ“毅”だった事が妙に嬉しかったのを覚えています。
数学が一番好きだった私は、やっぱり“毅”という名前は数学者向きで、自分も理学部数学科に行って数学者を目指そうかなあ、などと無邪気に思ったものです。
(世間知らずの15歳の頃は、そこそこ真剣にそう思っていました。)

その後、テレビ等で森先生を何度か見ましたが、その穏やかな関西弁と、枠にとらわれない柔軟な発想が大好きでした。
変な話ですが、歳をとったらこういうオジイチャンになりたいなあ、などと思った事もありました。

私も今年で40歳。
82歳で亡くなられた森先生のほぼ半分です。

40歳の頃の森毅さんって、どんな感じだったんだろう・・・。
この訃報を聞いて、なんとなく頭に浮かんだ思いです。

何はともあれ、西宮の片隅から、ご冥福をお祈りしたいと思います。