築地市場と言えば、関東に住んでいなくても名前は聞いた事がある日本最大の市場です。
“マグロが何百万円で競り落とされました!”なんていうニュースがテレビでよく流れる事でもお馴染みですね。

しかし、その有名な築地市場を豊洲市場へ移転するという話は、関東以外に住んでいる人にはあまり馴染みがありません。
馴染みが無いにもかかわらず、“4.5メートルの盛り土が無く地下が空洞だった!いやー、大変だー!”、とエライ細かい話(都民にとっては大問題でしょうが)を全国紙が叫んでいます。

関東以外の人にとっては“へ~、そうなんですか~”くらいの話ですが、首都東京の問題だとここまで全国で大きく取り上げられるんだなあと、ちょっと驚きます。
ただ、こういう問題って、実は東京だけの話ではなくって、全国各地でも密かに行われてきたであろう行政利権の食い合いが表にさらされてしまった事件(?)なのだと思います。

石原知事まで出てきて言い訳していたようですが、やはりこういう行政がらみの利権や汚職って、トップが替わることでしか表沙汰にはなりにくいのでしょうね。
トップが長く務める事で安定した行政が続くというメリットはありますが、人間のやる事なので、長く続く事でついつい溜まってきてしまうウミのようなものは、避けられないのかもしれません。

枡添前知事が辞職に追い込まれた時、こんな細かい事で都知事が辞職して、都知事選に何十億円もかけるなんて、都民はアホか!、と言っていた人がいました。
しかし、小池さんのような無茶な人(?)を選んだおかげで、何十億円もかけた選挙の元が取れるくらい税金の節約が出来るかもしれませんね。
(トップが替わっても、前任者のイエスマンじゃあ意味が無いという見本でもありますな)

今回の豊洲市場への移転問題は、東京以外の人にとっても、まさに他山の石とすべき話なんでしょう。