TBS系列で木村拓哉主演のドラマ、”華麗なる一族”が高視聴率のようです。
かくいう私も、最近はあまりテレビドラマを見なかったのですが、結構ハマってます。

なんといっても地元神戸の話ですし、都市銀行同士の合併話は、元銀行員の私には実に興味をそそられます。
出来れば、キムタクにコテコテの関西弁を喋って欲しかったんですが、さすがにそれは無理だったようで。

“白い巨塔”の時同様、関西弁ドラマの全国放送は難しいんでしょうね。
それでも、大物役者達の重みのある演技(ちょっと重過ぎるくらい・・・)と、ストーリーの面白さでひきこまれます。

ただ、ご覧になった方はおわかりでしょうが、”将軍”という名前の鯉があまりにも作り物丸出しだったり、
襲ってくる猪が思いっきり剥製っぽかったりと、随所に笑える場面があります。

昨日のキジが飛ぶ場面も、なんじゃこりゃ???模型か???って突っ込みが全国で入ったでしょう。
キャスティングとセットにお金をかけすぎて、細かい演出にまでお金が回らなかったんでしょうか。

さて、原作者の山崎豊子さんの作品は、実話をモデルにしたものが多く、この作品もモデルが存在するようです。
阪神銀行は神戸銀行(その後、太陽神戸銀行、さくら銀行、三井住友銀行と変遷)。

阪神特殊製鋼は山陽特殊製鋼、万俵財閥は神戸の岡崎財閥らしいです。
人間模様のドロドロした部分は、山崎豊子さんのフィクションのようですが、
現実にあった事実を調べてみると、戦後の関西経済界の動きが垣間見えて面白いかもしれません。

岡崎財閥の子孫の方に、ニッセイ同和損保の岡崎名誉会長や、
神戸の子供服の”ファミリア”の岡崎社長の名前があったり、
小泉内閣当時の外務大臣の町村議員が遠い親戚であったりとか驚かされます。

”閨閥”という単語はもはや死後かもしれませんが、その名残は今も残ってるようです。
ただドラマを純粋に楽しまれる方は、最終回が終わってから原作やそういったモデルとなった事実を調べられたほうが良いかもしれませんので、ご注意ください。

筋書きが分かると興醒めしますしね。
まあ、今回のドラマの結末を原作と同じにするのかどうかは分かりませんが。

何はともあれ、今後も日曜の夜9時が楽しみな私です。