国税庁は2日、相続税や贈与税の算定基準となる2012年分(1月1日現在)の路線価を発表しました。
路線価はその年の1月1日時点での評価ですので、今回は東日本大震災後にきちんと発表される初めての路線価です。

評価額を前年と比べますと、長引く不景気を反映して全国平均でマイナス2.8%の下落率で、4年連続の下落となっています。
全国の都道府県全てでマイナスとなってはいますが、都市部では徐々に下げ止まりの気配も出てきているようです。

震災の影響の少ない関西地方は特に下げ止まりの気配があるようで、大阪エリアでは、梅田のヨドバシカメラ近辺等で4年ぶりにプラスの場所もありました。
さて、そろそろ景気が上向きになってくるのかなあ、と期待したい所ですが、実際の所どうなんでしょうねえ・・・。

私の周辺の商売をしている方々のニュアンスでは、なかなか下げ止まってる感じがないです。
土地が先行して、世の中の景気回復を引っ張ってくれると良いのですが、また不動産バブルみたいになっても困りますね。

取り敢えず、ご自分の家の路線価(道路に接する土地の1㎡あたりの価格の“目安”)を検索してみると面白いかもしれませんので、国税庁のリンクを貼っておきます。
http://www.rosenka.nta.go.jp/main_h24/index.htm

ちなみに路線価は、“実勢価格”の8割程度を目安として設定されています。
しかし、都会では路線化の倍以上の価格での取引が普通にありますし、地方では路線価の半分でも売れない土地も存在します。

あくまでも、相続税等の税金を算出するための目安でございます。