昨晩たまたまテレビをつけると、24時間テレビの終了間近のタイミングでした。
24時間テレビとは、日本テレビ系列の放送局が毎年8月下旬に行っている、募金チャリティー活動を目的とする24時間ぶっとおしの番組です。

個人的には、この24時間テレビではいつも違和感を感じておりました。
”愛は地球を救う”という、あまりにも綺麗事すぎる、ヒネリのない、剛速球なお題目の元に、民間放送のテレビ局が、全国の方々の善意の募金を集めまくるというスタイルが特に。

募金をされる方々の気持ちは真実の”善意”でしょうが、視聴率を稼いでスポンサーから広告料を稼ぐテレビ局の”善意”には、若干の曇りがあるように感じてしまうのです。
ただ困った事に(?)、昨晩の欽ちゃんの24時間マラソンにはちょっと感動してしまいました。

この24時間マラソンは、無理矢理タレントを苦しい状況に追い込んで、感動話に仕立ててる感が例年あります。
しかし66歳の欽ちゃんにとって、24時間マラソンは本当にきつかったようで、”無理矢理感”は全く無く、ゴールした瞬間、よく完走出来たなあと素直に喜べました。

最後の数キロは特につらそうで、タレントの顔を作る余裕もなく、ただ苦痛に顔をゆがめる老人といった感じでした。
それにもかかわらず沿道から応援する市民の方々の声援に必死で応えたり、時には手を合わせる事までしておりました。

今まで走ったタレントランナーの中では、恐らく一番疲労困憊していたであろうにもかかわらず、沿道の声援に応えている姿は、さすが欽ちゃん、と言ったところでしょうか。
走り終わった際のコメントで、”ただ走ってきただけなんだけどね~”と淡々と話されているのを聞くと、一流タレントの”品格”を感じます。

この肩の力の抜けたコメントのように、もう少し大らかに生きていこう、と思わず反省してしまった昨晩でした。