娘が甲子園のプラカード持ちになったこともあって、今年のお盆休みは久しぶりにテレビで高校野球を沢山見ました。
負けたら終わりというトーナメント戦で必死にプレーする高校球児は見ているだけで気持ちが良いですね。
久々に見て感じましたが、今年から導入の低反発バットの影響で高校野球のプレースタイルが昔に戻っていくかもしれません。
昭和の時代の高校野球は、ランナー出れば原則バントで送ってタイムリーヒット狙い、3,4点勝負の守り合い、という地味な野球が多かったように思います。
それがいつの頃からか、高校生なのにムキムキに筋トレをしたマッチョなバッターが多くなり、ちょっと良い当たりなら軽く外野の頭を超すようになり、ホームラン数もやたら増え、豪快な点数の取り合いや強豪校が一方的に滅多打ちみたいな試合が増えました。
それが今年からホームラン数が激減し、外野の頭を越すどころか外野の間を抜くことさえ珍しいくらいになりました。
低反発バットだと本当に芯でとらえないと球は飛ばないようで、一瞬良い当たりに見えても芯を外していると失速して外野フライになります。
その一方で投手の投球術は年々上がっていて、変化球の種類の増加や投球フォームやモーションの多様化で投高打低な傾向がより強まったのではないでしょうか。
プロ野球でもこのところ投高打低ですが、高校野球は守備重視に戻って、攻撃もバントでコツコツ点を取るスタイルの野球に戻るかもしれませんね。
ドンドン点数が入る方が見ていて楽しいかもしれませんが、打撃力の差が減る事で接戦が増え、田舎の公立高校でも強豪校とそれなりに戦えるようになるのは良い傾向だと思います。
強豪校といわれる学校のムキムキ4番バッターに対して、田舎の高校のひょろっと痩せたピッチャーがチェンジアップやスライダーで空振り三振を取ると痛快です。
モチロン強豪校の方々もすさまじい努力をされていて、毎日無理矢理ご飯を食べて体重を増やすよう指導されたりしている話を聞くと、もう皆さん頑張って!としか言えませんけどね。
暑い中大変ですが、野球部最後の良い思い出を甲子園で作って帰って欲しいです。