日銀が7月に追加利上げを決定した影響で、この10月からメガバンクを中心に住宅ローン金利が引き上げられました。
今のところ引き上げ幅は0.15%で、ローン残高にもよりますが、変動金利であってもそれほど大きな影響は無いレベルかと思います。

ただ日本国内の金利はこれから数年程度は間違いなく上昇するでしょうから、77歳まで残り23年もローンが残っている私としては先々が気になります。
アメリカやヨーロッパなどは普通に市中金利が5%前後ある訳で、変動金利で借りている人が大多数の日本の金利が5%になったら相当危険ですよね。

では、金利の低い今のうちに大慌てで固定金利に借り換えるのが良いのか?というと、そう単純でもないでしょう。
これから日本国内の金利が上がっていくこと自体は皆さんの意見がほぼ一致していますが、どの位迄上がるのか、いつまで上がり続けるのか、がポイントです。

以前にこのブログでも書きましたが、日本の場合、金利の上昇はせいぜい1%まで、今後の引き上げ幅でいえばは0.75%程度、引上げのサイクルも数年で頭打ち、と個人的には見ています。
なんせ日本は国の借金が1300兆円ありますので、もし国債等の金利が5%になったら年間の利払いだけで65兆円にもなってしまいます。

国の税収は72兆円ほどしかありませんので、そのほとんどが利払だけで消えるという恐ろしい事態になります。
さすがに日銀もそこまで上げられる訳ないよね・・・、という希望的観測で、2%でも利払い26兆円と考えると、まあせぜい1%程度がいいところかと。

そう考えると、どの銀行でも1%を大きく超えてくる固定金利の住宅ローンに借り換えるのはちょっとどうかなという判断になります。
今回の引上げで改めて業界の住宅ローンの変動金利を一通り眺めると、私の借りている金利よりまだ低いので、借換費用と天秤にかけながら他行の変動金利に借り換えるのも有りかなと思いました。

タイミングとしては、あと2~3回利上げ(0.75%程度)する来年の秋頃まで待ってからかなあ、などと妄想しております。
銀行って、既存の住宅ローンの利上げはきっちりしますが、新規や借換の場合は結構優遇しそうなので、敢えて1%位まで上がるのを待つのもありかもしれません。
(今回も三菱UFJの“新規”借入金利は0.345%で据え置いたみたいなんですよねえ)