昨日、兵庫県の斎藤知事への不信任案が全会一致で可決されました。
86人の議員全員が知事の不信任に賛成票を投じたというのは、なかなか珍しい景色ではないでしょうか。

そういう珍しさもあってか、このところ全国ニュースでも斎藤知事の話題は頻繁に取り上げられております。
テレビの報じ方や真面目な兵庫県民のインタビューでは、

“一番迷惑をこうむっているのは兵庫県民です”
“県政の停滞を招いて、県民は不満がつのる一方です”
というニュアンスです。

しかし我が家では、普段見ない夜のテレビニュースを夫婦で見る機会が増えた程度です。
“おお!、今日も斎藤さんトップニュースやで!”
“ローカル兵庫県の話題やのに、全国トップとは凄いなあ~”
と喜んでおります。

いや、普通の兵庫県民なんてこの程度ではないでしょうか。
県政の停滞を招いているって、一般の県民生活には何の影響も無いです。

こうあからさまに書くと、
そういう意識の低い県民ばっかりやから、あんなパワハラ知事とか号泣議員が当選するんや!と言われそうですが。

パワハラ知事や号泣議員が当選しようとも、県民の日常生活はつつがなく普通に回ってしまう訳で。
そう考えると、実際の行政を担う兵庫県職員は優秀なんでしょう。

今回の斎藤知事騒動で困っているのは、兵庫県民ではありません。
この不信任騒動をはじめ、通常とは全く異なるイレギュラー業務を必死でこなしつつ、徹夜レベルで日々の仕事を回しているであろう兵庫県職員です。

これはきっと、国レベルでも同様の話かもしれませんね。
多少知的レベルが微妙でセクシーな人(!)が総理大臣になったとしても、優秀な官僚たちがなんとか行政を回してしまうんでしょう。

トップが変われば組織全体が変わるというのも確かに事実ではあるのでしょうが、
誰がトップでも組織がしっかりしていればある程度仕事は回るという実感もあります。

さて、齋藤知事の今後の決断やいかに。