第50回衆議院選挙が終わり、自公与党が過半数割れの結果となりました。
与党過半数割れは15年ぶりで、国会や行政の運営に緊張感が出て良いのではないでしょうか。

ただ政党別の比例得票率を見ると、自民党の支持率は獲得議席数の割合よりはるかに少ない事が分かります。
以下、実際の獲得議席数と、比例の得票率に定数465人をかけた比例換算議席数を並べてみます。
(得票率は総務省発表の数字で、かけ算は私がざっと算数してます)

獲得議席数 比例得票率 比例換算議席数
自民 191 26.73% 124
公明 24 10.93% 51
立憲 148 21.20% 99
国民 28 11.31% 52
維新 38 9.36% 44
れいわ 9 6.98% 32
共産 8 6.16% 29
保守 3 2.10% 10
参政 3 3.43% 16
社民 1 1.71% 8
みんな 0 0% 0
465人 465人

自民党が191人で大幅に減らしたと大騒ぎしていますが、衆議院定数465人に26.73%の比例得票率(支持率と言っていいかと)をかけると124人にしかならず、むしろ国民の支持率よりも議席数が多すぎる気がします。
また立憲が148人と躍進しましたが、支持率ベースでは99人程度です。

一方で国民民主は28人と躍進しましたが、支持率11.31%もあれば、465人のうち52人位は国民民主の議員さんであるべきです。
支持率でいえば立憲21%の半分以上あるのに、当選者数は立憲148人の5分の1以下の28人だけっておかしくないですかね。
(比例名簿記載人数が足らず3人も他党に分け与えるというご愛敬もありましたが・・・)

そして我々世代が驚くのは、お笑いダンスタレント(?)だと思っていた山本太郎さん率いるれいわ新選組の支持率が6.98%もあったこと。
3人から9人に躍進したとみんな驚いていましたが、実はそれどころの話では無く、支持率7%弱もあれば衆議院議員32人を擁するバリバリの政党レベルであるべき!・・・、かもしれません。

こうやってみると、衆議院の小選挙区制っていろいろ問題多いですね。
この国の国政が現実として政党政治であることを思えば、やはり政党ごとの支持率が議席数に“それなりに”反映される選挙制度であるべきかなあと思います。

まあ、地元に利益誘導してくれる小選挙区の国会議員の必要性とか、政党関係無く特定候補者を推すケースもあることは分かりますけど、善良な一般国民は所属政党見て投票するケースが大多数な気がします。
そういう普通の一般国民の意思が選挙結果にきちんと反映されて欲しいなあと、しみじみ思った算数結果でした。