先週、兵庫県知事選で斎藤氏が再選されました。
斎藤さんは、NHKを始めとする全国放送で“パワハラ知事、おねだり知事”と連日バッシングされ、県議会全会一致で不信任案が可決され、ボロボロになって失職した人です。
再び立候補を表明した時には、恐らくほとんどの国民が無駄なあがきと思ったでしょう。
それがまさかの大逆転、8時開票と同時に当選確実が出る圧勝といっていい結果でした。
他府県の方々にしてみれば、NHKが正式に(?)悪者レッテルを貼っているくらいのロクデナシ知事を再選させたなんて、兵庫県民はどれだけアホやねん・・・って印象だったかもしれません。
評論家や有識者と言われる方々のコメントでも、“真偽不明のSNSの噂に流された愚かな兵庫県民”という意見も多かったように思います。
でも、今どきSNS等のネットメディアをそのまま鵜呑みにするような人は“ほとんど”おらへんやろ、と私は思います。
インターネット黎明期の30年前ならいざ知らず、ネットの情報、特に個人が無責任に発信しているSNSの噂話なんて、玉石混交なのは常識ですよね。
日頃ネットで調べ物をする際も、検索結果の一番上の情報を鵜呑みにするのではなく、発信者の信用度等を検証しながら検索結果を探ってより真実に近いものが何かを“類推するクセ”がイヤでも身についるのではないでしょうか。
そして、テレビを始めとするオールドメディアは“ウソは言わない”かもしれませんが、“不都合な真実は意図的に隠して平気で一方的な報道する”媒体であることも皆気付いてきてますよね。
ウソも真実もごちゃ混ぜのネットメディアか、ウソは言わないけど不都合な真実は隠ぺいして偏向報道するオールドメディアか。
まあ当面は、足して2で割る位が丁度いいかもしれません。
テレビや新聞がSNS等のネットメディアに負けた!というのは少し大げさだと思いますが、
都知事選での石丸候補の得票数、
衆議院選挙での国民民主党の躍進、
今回の齋藤知事の大逆転勝利、
を見るに、世の中のメディアの順位が大きく変わってきているのは間違いないでしょう。
ただ、斎藤さんへ投票した多くの県民も、齋藤さん全肯定で投票してはいないと思います。
斎藤氏を辞めさせるためだけの過剰なバッシングや、不自然過ぎるオールドメディアの一方的な報道や、
挙句の果てに、県内29の市長のうち22人が連名で稲村氏を推す声明をだすという異常事態を見るに、
これって何かおかしいんじゃないの?
おねだりとかパワハラとか、そんなかわいいレベルの話では無いんじゃないの?
実は既得権益を守ろうとする利権団体や政治家と、改革派の齋藤さんとの権力闘争だったんじゃないの?
という意識も手伝って、
何が真実か分からないけど不自然過ぎる大きな流れに取り敢えずブレーキをかけた、結果のように思います。
個人的には齋藤さん再選で良かったと思いますが、齋藤さん自身にも大いに問題はあります。
以前ブログでも書きましたが、県の補助金や助成金のチラシに必ず自分の写真を入れさせていた“あざとさ”は噂ではなくファクトです。
正直、ほとんどの県民にしたら県政の混乱なんてこれっぽっちも日常生活に影響は有りませんでしたので、ショータイムを終えて粛々と仕事に戻って欲しいものです。