史上初の米朝首脳会談が終わりました。
結果は賛否両論ですが、北朝鮮の非核化へ向けての行程や期限が具体的には何も示されず、単なる努力目標みたいなレベルに終わった失望感は否めません。
その一方で米韓軍事演習は中止することが具体的に決定し、少なくとも北朝鮮側には実りが“多少”あった感じです。
会談前のトランプ大統領がかなり強気で、“ごちゃごちゃ言うなら会談なんか中止や!”くらいの勢いだっただけに、なんで本番になって急に妥協したん?と思ってしまいます。
“会談中止や!”という脅し自体、トランプ氏得意の単なるハッタリパフォーマンスだったのでしょうかね。
本音は、“遠い東アジアの揉め事やし、中間選挙前のちょっとした加点くらいでエエか”、ってとこだったのかもしれません。
では、結局この“歴史的会談”で一番得をしたのは誰だったのでしょうか?
トランプ大統領は、歴史的会談を実現させた事自体マイナスではないものの、成果はイマイチです。
北朝鮮サイドも、具体的な成果は“軍事演習の中止”レベルの話にとどまり、一番願っていたであろう経済制裁の解除や経済支援の実現はありませんでした。
中国は、朝鮮半島におけるアメリカ軍の存在感が薄くなる方向性なので、そこそこ嬉しかったかもしれませんが、あくまでも方向性のレベルです。
日本とロシアは・・・、ただの傍観者でした。
最大の当事者韓国にとっても、米朝のご機嫌を伺いまくって必死に頑張って会談実現させた割に、具体性の無い“頑張ろう宣言”だけでは物足りなかったはず。
・・・と、思いきや・・・、
今日のニュースによると、韓国の文大統領の支持率がなんと79%にまで上っているそうです。
日本にいると全く分かりませんが、韓国の国民は今回の会談の結果をかなり好意的に受け止めているんですね。
誰も得した感のない実にイマイチな会談結果だと思っていたのですが、韓国の文大統領にとっては大収穫だったということが判明し、ちょっと驚いてしまいました。