ユニクロが国内従業員さんの賃金を最大40%アップすると発表しました。
新卒社員の初任給は30万円にするという事で、凄いとしか言いようがないですね。

ここ何年もの間、“会社ばっかり儲けて社員の給料は上げない”、とか、“物価は上がるが賃金は上がらない”、と言ったネガティブな話ばかりでしたが、実に気持ちのいい発表で嬉しくなります。
私が就職した30年前の初任給は17~8万円位で、つい数年前にようやく大卒初任給の平均が20万円超えたと騒いでましたので、30万円という数字は本当に思い切った設定です。

単純に従業員さんへのご褒美というような話では全く無く、グローバル競争において人材獲得がそれ位厳しくなってくるのを真っ先に警告してくれているのでしょうが、“給料が安い!”と文句ばっかり言ってたメディアや世論に一発かました感じで痛快です。
まあ、今後の少子化で優秀な若者は減る一方ですし、世界で給与水準を比較されてしまうユニクロにとって、日本だけ低賃金にしておく事は出来なかったという事でしょう。

トヨタやソニーといった世界で勝負する大企業は、是非ともこれに追随して欲しいです。
お金だけが人生ではありませんが、日本企業は給料安いからアメリカへ行く!、とか、外資系を目指す!と言っていた若者に、待遇面でも夢と希望を与えるような日本企業がどんどん増える事を祈ります。