新年明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。
幣所は昨日から仕事始めでしたが、年始早々、西宮市民としてはびっくりのニュースが2つ飛び込んできました。

一つ目のニュースは、

西宮市長の今村岳司氏が、市役所の年頭あいさつで、5月の市長選には出馬せず一期限りでの引退を表明されたという話。
まだ45歳ですし、4年前の初当選時は“2~3期やって辞める”とおっしゃられていたのでかなり意外でした。

今村氏のブログに辞めると決断するに至った経緯が書かれておりますが、正直、後付の理由かなあと個人的には感じます・・・。
ブログはこちら 今村岳司活動日記

やはり全国ニュースにまでなってしまった、“高校生の頃、学校でタバコ吸ってやんちゃしてました”発言辺りから、世間の風向きも冷たくなり、今村氏もそれを肌で感じていたのかもしれません。
市会議員の頃から、選挙は勝たなきゃ意味が無い!くらいの人だったので、負けるくらいなら自ら引く道を選んだのかなあ、なんて・・・。
ま、ホンネは本人にしか分かりませんので、単なる一市民の邪推ですが。

二つ目のニュースは、

その市長引退発言の後、しつこく取材しようとする読売新聞の記者に対して“殺すぞ!”、などという暴言を吐いたという話。
昼ごはんの際にネットニュースを見ると、堂々のトップニュースで報じられておりました。

ただ、その新聞記者は、昨年末に今村市長の自宅の“私有地に侵入”してまでしつこい取材をかけていたようで、まあ今村市長も切れちゃったんでしょうね。
同情する面も多いですが、公人が公衆の面前で吐く言葉としては明らかにマズかったとしか言いようがないです。

特に最近は、メディアがトピックになりそうなワードを切り取って報道し、一連の文脈で聞けば大した事ない文言も爆弾にすり替えます。
人間ですから常に冷静ではいられないでしょうが、まんまとワナにはまっちゃったレベルで言いますと、政治家には向いてないんでしょう。

と、書いていると、今村市長に対して批判的に聞こえるかもしれませんが、実はかなり、辞めちゃう事が残念です。
市役所の人件費抑制等の行財政改革はイマイチな気もしますが、市民病院の移転中断やその他の政策は結構真面目に取り組んでいたと思っています。

ちょいと気が短く暴言王でナルシストなやんちゃ坊主ですが(言い過ぎ?)、何してるか分からないタダのオジサン市長よりは、ずっと頑張ってた市長ではないでしょうか。
首長としての品格も大事ですが、その揚げ足取りばかりの市議会も、誰の為の何目的の市議会なん?って感じです。

今村市長が市会議員を辞めて市長に立候補した4年前、“落選したら政治家辞めます!”ってチラシに書いてました。
もうすでに5月の市長選に向けて立候補表明してる人結構いますけど、“だめだったら政治家辞めます!”って言えるくらいの覚悟の候補者、いますかね?

また、ただ市長になりたいだけの政治屋さんか、公務員出身の中の人になっちゃいそうで・・・。
(そういや、伝説の号泣議員も西宮市長に立候補してましたね・・・)
やっぱりちょっと残念。

以上、世間では“殺すぞ!”発言がらみのバッシングばかりで、肝心の“市長の引退表明”が忘れ去られておりますので、西宮市民として“二大ニュース”を書いておきました。