今週、西宮市から届いた市政ニュースの一面トップに、“西宮浜で西宮市初の小中一貫校が令和2年4月1日に開校”とありました。
へ~、公立の学校まで小中一貫教育でバリバリ勉強するのかー、などと思いましたが・・・、実はそういう話ではないようです。

西宮の市会議員さんのブログなんかを読むと分かるのですが、要は、埋め立て地である西宮浜の子供が減っているのが要因とか。
このままでは複数の学年で一学年一クラス程度の規模に縮小してしまうので、小学校と中学校を一緒にして、市内の他のエリアからなんとか子供を呼び込もうというのが実情のようです。

西宮市はありがたいことに、関西エリアの住みたい町ランキングでは常に上位にランクされています。
子育て世帯も数多く、数年前までは収容しきれない生徒の為のプレハブ校舎まで存在しておりました。

“この辺りは少子高齢化とは無縁だよね~”という感覚の西宮市民も多いと思います。
しかし実は、西宮市でも子供の数は確実に減っており、少子高齢化の波は急速に進んでいます。

西宮市のサイトに年齢別人口のデータがあります。
各年の3月末時点の総人口と10歳未満、65歳以上の人口を並べると以下のようになります。

・2008年 10歳未満49,577人 65歳以上85,090人 総数472,679人
・2014年 10歳未満46,637人 65歳以上103,510人 総数482,301人
・2019年 10歳未満43,253人 65歳以上115,122人 総数483,713人

たった11年ほどの間に、10歳未満の子供は12%(6,324人)減り、65歳以上の方は35%(30,032人)も増えています。
市政ニュースには総人口がいつも載っており、西宮市の人口全体は安定して増えているので妙な安心感があったのですが、中身を見ると、この11年ほどで激変している感じです。

まだ10代の子供は多少増えているのですが、あと10年も経てば、西宮も結構な少子高齢化状態になりそうです。
全国平均からみれば少子高齢化の進み具合がかなり遅い西宮だと思いますが、実際の数字を見ると、これはなかなか厳しい状況な気がします。

年金だけでは2000万円足りないなんて、現実に比べれば笑い話のレベルかもしれませんね・・・。