いわゆる受動喫煙を防止する法律案について、厚生労働省と自民党内のタバコ大好き議員(?)の間の綱引きが続いています。
既に先進国の多くは、公共の場での喫煙について法律で一定の規制をしており、厚生労働省としては、東京オリンピックを前に早く立法化したいところなんでしょう。

その一方で、自民党のタバコ議員さんの方々は、喫煙者が多いのかJTからの献金が多いのか不明ですが、大いに抵抗しております。
自民党案の“100平方メートル以下の飲食店では喫煙可能にする!”という法律だと、東京都内の8割以上の飲食店が喫煙OKになるそうで、ザル法どころの話じゃないですね。

ちなみに、日本たばこ産業(JT)が毎年行っている日本人の喫煙率の調査によると、2016年時点での喫煙率は以下のとおり。
男性・・・29.7%(推計1,498万人)
女性・・・9.7%(推計528万人)
全体・・・19.3%(推計2,027万人)
全国たばこ喫煙率調査

最近タバコ吸う人が減ってる気がしますが、男女合わすと2割を切ってるんですね。
しかもこの数字の分母は“成人”に限ってますんで、子供も入れた全人口ですと、喫煙者は16%弱、つまり6人に1人というところです。

随分少なくなった印象ですが、私の産まれた昭和40年代頃、男性の喫煙率が8割を超えていたという数字にも驚きます。
私が子供の頃って、オジサンはほとんどタバコ吸ってたんですねえ。

中小の飲食店への配慮や喫煙者の権利も分かりますが、少なくとも、密閉された空間で子供が吸う空気にニコチンは入っていて欲しくないなあ、と思う次第です。