日本のみならず、世界中で日に日に拡散を続けるコロナウイルス。
過去の疫病SARS被害等と比較をするメディアも多いですが、疫病としての危険度や破壊力は、この騒動が治まってからでないと正しい検証は不可能な話だと思います。

しかしながら、実体経済や一般人の日常生活への影響の大きさで言うと、私の人生50年では過去に類を見ない位の甚大な被害になりそうです。
経済面への影響ではリーマンショックと比較する話が多いのですが、リーマンショックは銀行や証券会社といった金融業界へのダメージがメインで、正直一般人にとってはダイレクト感の薄い話でした。

確かに当時、世の中全体が不景気の空気に包まれていましたが、“スーパーと薬局以外は全部のお店閉鎖!(イタリア等)”、“一般国民は許可なく外出禁止!(フランス等)”、なんて無茶苦茶な話はどこにも無かったです。
商店や飲食店が閉鎖されたり、コンサートやイベントが中止になったり、一般人の外出まで禁止、となると、それらに関連する商売は売上ゼロです。

通常の(?)不景気では、売上が何パーセント減ったとか、利益が何割ダウンとかで大騒ぎしますが、“売上がゼロになりました”ってなかなか無いですよね。
阪神大震災や東日本大震災の被災地で売上ゼロになった商売はあっても、“日本全体で”、“世界中で”、となると思いつきません。

そういう意味では、リーマンショックと比べるのは適切ではなく、大げさではなく第二次世界大戦レベルかも。
既にアメリカを筆頭に世界中で株価が暴落していますが、実体経済のマイナスの数字が明らかになってくる来月以降、どこまで落ちるか想像できません。
(特に日本はオリンピックという特殊要因があります。)

疫病の蔓延という面では、日本は″比較的”落ち着いていて、欧米に比べても今のところ日常生活はそう不自由ないです。
しかしながら経済面で言えば、お金や景気の動きは世界中で連動する時代ですので、不景気の波は日本も飲み込むでしょう。

少なくとも日本においては、疫病としてのコロナは“適切なレベル”で怖がれば良いと思うのですが、経済的なコロナショックは、後々語り継がれる“コロナ大恐慌”レベルになりそうな気がします。
唯一最良の解決策はワクチンや特効薬だと思いますので、医薬業界に期待したいですね。