今週政府は、“希望する”高齢者が70歳まで働けるようにするための“高年齢者雇用安定法改正案”の骨格を発表しました。
当面は努力目標ですが、いわゆる70歳定年制の義務化が着々と近づいている感じです。
定年70歳義務化のホンネは、少子高齢化でこのままでは年金制度が持たない事と、絶対的な労働者数減少をなんとか高齢者で補おうという事でしょう。
政府の調査によると、60代後半の高齢者の65%が“仕事をしたい”という事らしいですが、“年金もロクに貰えず、将来への不安の為に働かざるを得ない”というのが現実のような・・・。
で、実は、定年年齢が法律で60歳未満禁止なったのは、平成に入った後の1998年です。
昭和の頃は55歳定年が当たり前だったそうで、現在49歳の私ですが、当時であればそろそろ引退を意識するお年頃なんですね・・・。
その後2013年には“希望する”高齢者への65歳定年が義務化されましたが、まだ6年しか経っていないのに今度は70歳です。
60歳未満の定年禁止から20年ちょっとしか経っていない訳で、じわじわ年齢が上がっているのではなく、たった20年余りで10歳も上がっています。
人間の寿命がいきなり10歳も延びる訳ないので、少子高齢化に対してず~っと無策だったつけが、ここにきて一気に噴き出している感じでしょうか。
まあ今更過去を悔やんでも仕方ないので、将来へ希望が持てるような年金制度や労働環境を考えていかないといけませんね。