つい先ほど、政府日銀が円買いドル売りの為替介入をしたと発表がありました。
昨日、アメリカのFRBが政策金利を3回連続で0.75%も引き上げる事を決定する一方、本日の日銀金融政策決定会合では“日本はこのまま金利を上げない!”と宣言しましたので、1ドル145円後半まで円安が進んでいました。

その日銀の黒田さんが報道機関と質疑応答をした直後にしれっと(?)為替介入を行ったようで、1ドル145円後半から一気に140円台まで円高になりました。
一瞬で5円も為替が動くなんてことはめったにないので、チャートを見ているだけでちょっと面白いです。

ニュースでは“24年ぶりの為替介入!”という文字が躍ったのですが、あれ?、民主党政権時代も為替介入してたのに、もうあれから24年も経ったかな?、と、思っていたら、
前回の為替介入は“円売りドル買い(円高阻止)”の為替介入で、“円買いドル売り(円安阻止)”の介入は24年ぶりという意味のようです。

日本の経済界は、トヨタ自動車をはじめとした“円安大好き”輸出企業の声が大きいので“円高阻止”の為替介入はちょくちょくやっているのですが、“円安阻止”の介入は久しぶりという事ですね。
世界の中で日本だけが金利を上げない!と頑張っているので、どう考えても円安になる流れだとは思いますが、“急激ではなく緩やかに”、“じわじわ円安にする”、という程度の効果はあるかもしれません。

でも、世界の大きな流れ自体は変えられませんので、せいぜい数カ月くらいの時間を稼いだというところでしょうか。
いや、ひょっとすると、数週間、いや数日くらいで145円にまた戻りそうですけど、さてどう動きますやら。

一国民としては、円安のせいですべての物の値段が上がってきている気がしておりますので、この辺で止まって欲しいのですが・・・。