昨日、ヤフーが衣料通販サイト大手のZOZOを買収することが発表されました。
両社の会見を見ても非常に良好な関係が感じ取られ、表面上だけではない本当のウインウインの買収劇なんだなあと思いました。

が・・・!、前澤社長はなんで辞めるんでしょうね?。

本人の口から語られた、“宇宙旅行へ行く準備等で忙しい”、“また新しい事業を創業したい”、という2点の理由だけでは、なんだかなあという感じです。
そもそも、“宇宙旅行へ行く準備に忙しい”から社長を辞めるのに“1年以内には新しい事業を起こしたい!”、って滅茶苦茶矛盾してますよね。
(宇宙旅行の準備しながら新規事業立ち上げするヒマがあるなら、ZOZOの社長も辞める必要ないやん。)

巷で噂されているように、
銀行へ借金の担保として差し入れている前澤さん所有のZOZO株の担保評価が目減りして、
銀行から追加担保や返済をいろいろせっつかれて、
もう面倒臭くなってソフトバンクの孫さんへ泣きついた、

という筋書きなら多少分かるんですが・・・、意地悪な記者が発したそういうニュアンスの質問は、強く否定しておりました。
しかし、そうでないならば、なぜ社長辞める必要あるの?という部分が今一つピンとこないです。

いや、前澤社長のこと結構好きで応援してたんですよね。

最初は、ちょっと胡散臭いベンチャー創業者によくあるパターンの人くらいのイメージだったんですが、
“社員の基本給料は原則同じ”とか、
“一日6時間労働導入”とか、
“目標は世界平和”とか、
スマホで体のサイズを採寸してスーツまで作ってしまう“ゾゾスーツ”とか、
他の有名起業家とは一線を画した発想ばかりで、ただただこの人凄いなあと思ってました。

まあ不器用な人で、いろいろ舌禍も多くて好き嫌いが分かれるんでしょうけど、私は好きでした。
それだけに、社長まで辞めてしまうのは非常に残念としか言いようがないです。

社員は家族、みんなが幸せに働ける会社を目指すとおっしゃられていたのに、この一番厳しい時期にほっぽり出すのは・・・。
恐らくZOZOに入った若い社員は、前澤さんのファン、前澤さんがいるからZOZOに入った人、前澤さんに憧れて入った人、がかなり多いはず。

そういう社員にしてみれば、まさに青天のヘキレキな訳で、大切な家族と言っていた社員への裏切りのようにさえ思えます。
“私はもう居ない方が良い”と言って突然家を出て、宇宙旅行へ行ってしまう父親を、家族はどう受け止めるんでしょうね?

“私の能力の限界が見えたので身を引きます”とか、
“ゾゾスーツ失敗の責任とって辞めます”とか、
“ゾゾアリガトーも叩かれまくって、やることなすこと上手くいかず、精も根も尽き果てた”とか、
“個人で浪費しすぎて会社にまで迷惑かけたので辞めます”とか、
真偽はおいといて、そのくらい直球で理由を言って辞めるなら、さすが前澤さん!と拍手したいのですが、最後の最後で何かカッコつけた感じがして。

潔い辞め方!という意見もあるようですが、今までの前澤さんの言葉がすべて偽善に思えるくらい、ちょっと前向きに受け止めにくい辞任理由でした。
ま、孫正義さんは相変わらずいろいろ凄いけど・・・。