参議院選挙を前にして、年金問題がエライ盛り上がって参りました。
こんないい加減な年金制度なら、銀行に積立預金してたほうがマシじゃないかと誰しも思うところです。

そこで、ちょっと試算してみました。
分かりやすくする為、日本国民の誰しもが貰えるハズ(本当か???)の国民年金について計算します。

現在の毎月の保険料は、14,100円です。
しかし毎年値上げされて、平成29年には16,900円になり、その後は一定の予定です。

ここで16,900円を40年納め続けると仮定すると、納付額は8,112,000円です。
国民年金は、40年間納めると満額の1年あたり792,100円貰えます。

つまり、40年かけて800万円強納付して、65歳から毎年80万円弱貰える訳です。
まあ75歳まで生きれれば元は取れる???(給付を70歳に引き上げるって話もありますが・・・)

でも、”利息”や”物価”を考えなければですね。
では、銀行等の積立預金にコツコツ毎月16,900円を貯めるとどうなるか。

ここで、預金の利率が問題です。何通りか試算しますと。

預金金利が1%で毎月16,900円を40年積み立てると。
40年後の複利計算での満期金は、、、10,013,298円。800万円が1千万円になる!!!

預金金利が2%で毎月16,900円を40年積み立てると。
40年後の複利計算での満期金は、、、12,494,513円。800万円が1,5倍になる!!!

預金金利が3%で毎月16,900円を40年積み立てると。
40年後の複利計算での満期金は、、、15,750,117円。40年たつと800万円が倍近くになる!!!

今でこそ日本は超低金利ですが、30年前には郵便貯金の金利が10%前後もあった時代があります。
当時は、郵便貯金に10年も置いておけば、預金が倍になりました。

現在も諸外国の長期金利は3~8%程度が多いようです。
日本にかつての高金利の時代は来ないかもしれませんが、40年というスパンですと、平均して1~3%はありそうですよね。

つまり、単に元が取れるだけでは損という話になります。
”納めた年金が返ってくる”のは当然の話で、”利息をつけて”返ってこないと、銀行の積立預金のほうが良いって話です。

しかし、金利や物価が上昇すれば年金の給付も引き上げられるでしょうから、最終的な損得は45年たってみないとわかりません。
おまけに、自分が何歳まで生きるかなんて予測不可能です。

結局、45年も先の話を想定するなんて ”誰もわかりません”ってのが本音ではないでしょうか。
だって、45年前に、年金制度がこんな事になってるって誰が予想したでしょう・・・。

国に納付した保険料が行方不明なんて、まさかの想定外ですよねえ。