自らを“タリフマン”(関税男)と言い、就任前からメキシコ、カナダ、中国を相手に関税カードで脅しをかけていたトランプ大統領。
アメリカとの貿易額が大きいこれら3か国がまずやり玉に挙がっていましたが、すべての国からの輸入自動車についても一律25%の関税をかけると脅してきました。
過去の日米貿易摩擦もあって、日本の自動車メーカーはかなりアメリカ国内での現地生産を増やしてきましたが、それでも年間133万台、6兆円もの自動車をアメリカに対して輸出しているそうです。
6兆円という金額はアメリカへの輸出額の3割前後になるようで、これに25%の関税がかかると影響は相当大きいですね。
アメリカで売る自動車の話なので、直接日本国民には関係無い気がするかもしれませんが、これでトヨタやホンダの業績が悪化し、日産が今まで以上に破綻に近づけば、間違いなく日本の国内景気に影響はあるでしょう。
さらに万が一の話ですが、日本も中国やカナダ等のように“こっちも報復関税をかける!”という流れになると、アメリカからの輸入品の値上げに繋がり、今以上の物価高になりかねません。
簡単な例で言えば、今でも10万円するiPhoneが12万5千円になってしまうようなお話です。
まあ今のところ、アメリカの永遠のポチである日本の石破首相は“話せばわかる”ということで、呑気に話し合いでの解決を目指しているようですが、さてどうなりますやら。
トランプ大統領は完全に意図してケンカを吹っかけてきてますので、受ける方の対処能力が試されますね。
4月2日頃にスタート予定らしいので、新年度の開始早々、世界経済がトランプ大統領に振り回されそうです。