来年度へ向けての税制改正の内容が徐々に固まりつつあります。
最大の懸案である消費税に関しては、選挙が近い事もあって先送りがほぼ決定。

その他の個人所得に対する増税案も、選挙にらみで微妙です。
そんな中、地味に改正されそうなのが証券優遇税制。

本来、株式の譲渡益や株式の配当に対しては20%の税金がかかりますが、現在のところ、その半分の10%に優遇されています。
バブル後も長く続く株価の低迷をなんとかする為に行ったこの”半額セール”の大盤振る舞いは、2007年で終わる予定でした。

ところが、最近お馴染みの”サブプライム問題”で、株価は再び低迷中。
”予定通り2007年まで!”と言う財務省と、”もうちょっと伸ばして!”という証券業界との綱引きが続いています。

最終的に、”間をとって”配当と年間3000万円までの譲渡益についてのみ優遇を延長などという話も出てきました。
何かと”間をとって”が好きな日本人。
消費税の税率も、”据置5%と15%に引き上げの間をとって”10%にしましょうなんて話にならなければ良いですが。