国税庁は1日、相続税や贈与税の算定基準となる2008年分の路線価を発表しました。
全国約38万地点の標準宅地1平方メートルあたりの平均路線価は、前年を10.0%上回る14万3000円で、3年連続で上昇しました。
全国平均で、前年を10%も上回っているとは驚きますね。
バブル後の最悪期は脱して、ここ数年、不動産を取り巻く状況が好転してきてはいましたが、一年で1割もアップとは予想以上の上昇率。
預金金利も多少上がってきているものの、年利10%なんてありえませんから、思わず”今こそ不動産投資や!”などと勘違いしてしまいそうです。
(ま、不動産買うほどのお金が無いので、妄想の世界ですが・・・。)
ただ実際は、”今こそ不動産!”なんて言ってる人は既に手遅れで、”不動産のプチバブルは昨年で終了”というのが本当のようです。
路線価というのは、その年の1月1日現在の評価を7月に発表する為、どうしてもタイムラグが生じてしまうんですね。
確かに昨年前半までは、外資系のファンドが大挙して日本への不動産投資を活発化させており、特に都市部ではバブル期並みの高騰を見せていたようです。
でも皆様御存知の通り、昨年の夏以来、アメリカのサブプライム問題に端を発し、穀物や原油価格等の急上昇もあって、2008年の世界経済は減速しております。
不動産に関しても同様で、昨年後半から一気に外資系の投資が減り、現時点での不動産価格は低下傾向のようです。
ここ2,3年の”プチバブル”のおかげで、マンション価格の高騰や建設ラッシュによる供給過剰が発生し、今は売れ残り物件が増加しているとのテレビ報道も見ました。
中には売れ残りをさばくために、当初の売り出し価格の数割引とかいう新築マンションもあるらしいですね。
今年の路線価は前年比10%もアップしましたが、ピークは既に過ぎた感もあります。
逆に、来年の路線価は10%くらいマイナスになってるんじゃないかなあ、などと妄想する私。
よし、”下がった来年こそ不動産投資やな!!!!”
(ま、妄想の世界です・・・)