最近、FX取引等で巨額の利益を得たにもかかわらず申告をしていなかった主婦等が、税務調査を受け、多額の追徴課税を受けた話をよく聞きます。
FXに限らず、ネットを通じたオンライン取引等で得た利益について、申告をしていないケースは結構あるように思います。

そんな中、国税庁が発表した平成18事務年度の所得税調査等の状況によると、今年6月までの1年間にインターネット取引を行っている個人事業者など2325件を調査した結果、1件平均1206万円の申告漏れ所得金額が見つかったそうです。
前事務年度に比べ、調査件数は60.0%増、1件平均の申告漏れ額は22.3%増とともに大幅に増加しています。

調査件数が前年に比べて1.6倍にもなっているというのは、他の業種に比べて異常に大きな伸びですから、国税庁がいよいよ本腰をあげてきたという事でしょうか。
ネットショップは店舗を必要としませんし、税務署としても把握しづらく、従来はまさに”自己申告”の世界だったのかもしれません。

しかしながら、これだけネット通販等が普及してきて市場規模が急拡大してくると、税務署も黙ってはいないと言う事なんでしょう。
考えてみると、ネットショップと言えども商品の受け渡しには宅急便を使ったりせざるを得ませんし、振込口座やクレジット決済等、その気になって調べれば結構簡単に”証拠”が挙げられるようにも思います。

“商売”として何気なくネット通販事業を始められた方々、税金についてもお忘れなく!